【2017年】国内M&A評価額総合ランキング

2018年 6月 29日

第2位 【倉庫・運輸】ANAホールディングスがPeach・Aviationを取得

公表日
評価額
1070億円
取引額
304億円
比率
28.33%

フルサービスキャリアと LCC、それぞれの得意領域における能力を最大限発揮することにより、企業価値・株主価値を向上させ、更なる成長を図る。

売り手企業Peach・Aviation

定期航空運送事業を行っている。

INCJ、FEの共同出資により格安航空会社として設立された。

売上高
480億円
営業利益
62億円
経常利益
48億円

買い手企業ANAホールディングス

航空輸送事業を主力とするANAグループを統括する持株会社。

第1位 Pangeaが東芝メモリを取得

公表日
評価額
2兆円
取引額
2兆円
比率
100%

東芝は、Bain Capital Private Equity, LPを軸とする企業コンソーシアムにより組成される買収目的会社である Pangea に対して、連結子会社である東芝メモリの全株式を譲渡することを決議しました。

東芝は、自社の借入金の返済原資の確保及び財務体質回復のため、複数の候補先との間で入札手続による東芝メモリの株式の売却手続を進めていました。

売り手企業東芝メモリ

メモリ及び関連製品(SSD含む)の開発、製造・販売事業及びその関連事業

売上高
1.19兆円
営業利益
-4070億円
経常利益
-4610億円

買い手企業Pangea

会社の株式、または持分を所有することにより、当該会社の事業活動を支配、管理する業務

2017年 M&Aまとめ

2017年は、景気回復の背景から企業の統合が進み、M&Aの件数でみるとIN-INとIN-OUTはそれぞれ2006年の2174件、2016年の636件を上回り、最多を更新しました。その要因の1つとしては、国内企業の大半を占める中小企業経営者の高齢化と事業承継の問題の深刻化です。経営者の高齢化に伴う事業承継の一手段として、社外の第三者に対する事業譲渡や株式譲渡、吸収合併など、M&Aの活用がますます活発化してきています。

2018年のM&A市場では、今後もニーズが見込まれる事業承継型のM&Aについてさらなる環境整備が図られることで、M&Aの増加が予想されています。