【鉄鋼・非鉄】クロスボーダーM&A評価額ランキング 2017年

2018年 7月 9日

第2位 正大炭素製品が嘉祥東洋炭素社を取得

公表日
評価額
9.1億円
取引額
5億円
比率
100%

東洋炭素は嘉祥東洋炭素社の持分全て(持分比率:55%)を正大炭素製品社に譲渡し合弁契約を解消しました。

市場の縮小や価格競争の激化により近年採算が悪化していることにより、市場動向や事業環境ならびに嘉祥東洋炭素社の将来の収益性を慎重に見積もり協議した結果、今回の譲渡を決定しました。

売り手企業嘉祥東洋炭素社

黒鉛・炭素製品の加工および販売

売上高
5億円
営業利益
-9100万円

買い手企業正大炭素製品

単結晶シリコン製品及び、半導体製造用黒鉛製品の製造・加工・販売を行っています。

第1位 三菱製鋼がPT.JATIM TAMAN STEEL MFG. を取得

公表日
評価額
420億円
取引額
31.2億円
比率
20.8%

三菱製鋼は、持分法適用会社で特殊鋼棒鋼、ばね平鋼メーカーであるPT.JATIM TAMAN STEEL MFG.  の株式を追加取得し連結子会社としました。

本件により、インドネシア唯一の特殊鋼一貫メーカーとして、自動車・建設機械等の主要顧客の現地調達化ニ ーズへの対応を強化する方針です。

売り手企業PT.JATIM TAMAN STEEL MFG.

特殊鋼棒鋼、ばね平鋼メーカー

売上高
12億円
営業利益
-6.1億円

買い手企業三菱製鋼

特殊鋼圧延鋼材、ばね、建設機械部品、自動車部品用品、精密部品、精密鋳造品、鋳鋼品、鍛造品、磁性材料、粉末製品、機器装置

今後の鉄鋼・非鉄業界のM&A

鉄鋼・非鉄業界は、国内では成熟されている業界の1つであり、海外に活路を見出すクロスボーダーM&Aが行われ、グルーバル再編が起こりやす業界です。

今後は、技術的な面を狙った海外企業からのM&Aや、コスト競争力の向上とグローバル展開の拡充を目指した国内企業によるクロスボーダーM&Aが行われると予測されます。